天描画展

沖縄県浦添市美術館にて行われている、大城清太天描画展はサイン事業所と作者の大城清太さんとのまさに共同制作である。絵の素晴らしさは勿論ではあるが、作品を引き立てる大切な役割をもっているディスプレイとして看板職人達の技術と日常的に行っている制作ノウハウが所々に活かされている。業界の持っている技術やノウハウをアートを通した角度から取り組んだ新鮮な取り組みである。

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インクジェット専用の和紙。かなり粗めの和紙で繊維がはっきりと見えている今回は作者の強い要望でプロフィール、展示会コンセプトなどに使われる、施工方法もアルミのフレームに入れずに和紙の風合いが分かりやすいように下地に捨て板入れ少し浮かした感じて施工。

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特に今回の展示会では多く使われている米松ベニヤの制作物である、技術者が一枚一枚切り込んで仕上げていくアールの連続でラインの流れを大事に丁寧に仕上げてあるのが分かる。

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この作品も制作技法としては、バックパネルに壁用クロスを張りデザイン画を作品を囲むようにプリントされている。クロスの素材によってプリントの仕上がり、風合いがかなり違ってくる。作者のイメージに出力できるか?制作側としてはかなりの冒険である、実際に今回も作者と一緒に素材選びから、テストプリントまでお互いの着地点を見つけるまで調整する時間がとられた、しかしその作業工程を行える事がサイン制作事業所の強みである。

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どちらも自立タイプの飾りフレームである。壁面に吊り下げられた飾りフレームと手法は同じ米松ベニヤを加工、染色した作品。やぐらの柱内側に刺繍の入った布地を貼り付け、そのままだとあまり表情がない柱部分を引き立てています。ダウンライトの照明効果で角度によっては色合いが違って見える。それも一つの面白い演出効果である。

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今回の作品展は作家と事前打ち合わせを何回か会場で繰り返し行い、レイアウトから仕上がり、のイメージ素材感などいろんな角度から打ち合わせを繰り返した。作者の大城清太とは常々デザインの大切さなどは、よく打ち合わせの中、お互いの認識から共通する事がある。今回改めて思った事はデザインも大切であるが、制作技術のしっかりとしたうらずけがあって成り立つ事を改めて確認できた。素材、デザイン、技術、どちらが欠けでもって良い物造りは成り立たない。

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2010年11月06日 土曜日 | 技術紹介